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1.朝
目が覚めるとお布団が濡れちゃってた。
おねしょしちゃった・・。
かあちゃんにまた叱られちゃう・・。
哀しくて涙がぽろぽろとでてきた。
「朝ですよ」
かあちゃんがベッドの横で私に声をかける。
もじもじと布団の中に潜る私に、かあちゃんがあれえ?と声をあげた。
「もしかして、おもらししちゃったのかな?」
私は泣きべそをかいて、布団から顔だけ出した。
「かあちゃん。ごめんなさい。ごめんなさい。おしっこでちゃった・・」
かあちゃんはしょうがないしょうがない、と言って
私を起こして立たせると、くるくるとシーツを手際よくまるめた。
「はい、そのままお風呂場!」
かあちゃんは私をよいしょと抱えて、シーツごとお風呂場に連れて行って
ぽんぽんぽんとパジャマと下着を脱がせて、
温めのシャワーをかけてくれた。
そのまま石鹸をつけてごしごし洗うと、
そおっとあったかい湯船にいれてくれた。
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