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マネタイズについて
今、お涙頂戴のシナリオを書いています。
でも、元来私は「お涙頂戴」が大嫌いなのです。
「そんなの、誰でも書ける話じゃない? お涙頂戴やってまで、小説書く必要ある? 無いね!」
ってのが、二十代までの私の感覚です。十代の頃はもっと尖っていて、一瞬でも泣かせようと画策したシナリオは、全て駄作としていました。
「泣く=最底辺の演出」
と、決めつけていました。
が、時は経ち、四十も手前に差し掛かった昨今……。お涙頂戴を書いています。
若かりし水谷が見ていたら、「くびり殺したい作家」が書く話を、書いてしまっています。
その心境や如何に?
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はい。今回はマネタイズについて話します。
ほぼ精神論になるかと思いますが、けっこう良い事を書く予定です。
ここエブリスタで執筆をされる皆様、ほぼ全員が「書籍化したい」と考えた事が一瞬でもあるはずです。
「書籍化」について、一度検討します。
一度、立ち止りましょう。
その前に検討すべきは【 幸せの定義 】 です。
どうなれば、貴方は幸せなのか?
もう一歩、【 いくらあれば 】、貴方は幸せなのか?
を考えてみます。
まずは、「書籍化」から。
「書籍化」というのは、マネタイズの誰でも知っている方法の一つですが、今の時代、書籍化なんか一万円あればできます。
絵と装丁とフォント作成が自分でできれば、ほぼタダです。
かつてのように数百万円必要! なんてことはありません。
※出版社に依頼すれば、当然数百万円かかります。人に何かをやってもらうというのは、動く人の分だけ金がかかります。
具体的には、いつも述べている、「電子書籍」。
もしくは、ワードプレス、noteといったHPサイト(私もやってます)
漫画やアニメの場合は、YouTubeを使う人もかなり多いです。音楽も。
全てやりましたが、一番費用が掛かったのが電子書籍で(実際には見積中)、それでも十万円要らないです。てゆーか、表紙の絵描きさん費用が9割です。自分で描ければ、ほぼ無料です。
只、ここで大きな問題が発生します。
広告無しでは、誰も買わない。
電子書籍は「出版社が認めた」というバックボーンがありませんので、自身で広告する必要があります。
広告費用は、桁違いに金が掛かります。
マジで云百万~云億円という単位です。
どれほど面白い作品でも、一万円回収するとかほぼ無理ゲーです。
だから、バックボーンを取るしかない。
書籍化だ!
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はい、ここまでが通常認識の範囲だと思います。
んん……。
ヌルイです。
この感覚で書籍化しても、年に数千冊書籍化される作品の一つで終わります。
只、書籍化のコツが難しいものじゃないのは論理的に説明できる範疇で、実際に物販された事がある人は、大抵の人が可能です。
文章力でも表現力でも面白さでもなく、「考え方」で可能です。
これについては、絶対を付けます。
絶対にできます。
(後述します)
結論を先出しすれば、
やる気があれば、誰でも書籍化できるし、売る事も可能。
その「やる気」という「考え方ベクトル」が、全てを左右します。
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さて、冒頭に戻ります。
「いくら、稼ぎたいですか?」
小説家は、只文章を書いている人ではないです。
「個人事業主」
です。
経営者ですので、その展望、ビジネスプランで稼げる範囲が決まります。
①「月10万欲しい」
②「仕事を辞めれる程度ほしい(年収1000万程度)」
③「会社を立ち上げるほど欲しい(年商、〇億程度)」
どの選択をするかによって、欲しい金額は変り、そこへ辿り着くビジネスプランが変わります。
「いつか書籍化して、いつかビッグになりたいなー」
は、このどれにも当てはまりません。
キツイ言葉を使います。
個人事業主としては、論外です。
この考えで生きたい方は、コンテストにひたすら応募して下さい。
雇われる場所を探して下さい。
それ以外の方法を考え付きませんし、きっと無いです。
バックボーンを必要とする以上、「人任せ」な考え方であって、自分一人ではまだやっていけない方なので、独り立ちには早いのでプロデュースしてくれる出版社を探すべきです。
楽は楽です。収支とか考えてシナリオを書くとか、ストレスですから。
ただし! 人を頼る以上は、自分の好きな事なんかできないので、サラリーマンと差異が無い事をお忘れなく。
収支計算できない人は、できる範囲の権限しか与えられません。
社会の常識ですよね。
で、ここからがマネタイズの話です。
その前に、重要な事なので再度確認します。
【 いくら、欲しいですか? 】
これに尽きます。マジで、これだけなんです。
本当にプロ作家になりたいと思う方は、「いくら欲しいか」を書いてパソコンの前にでも貼って下さい。昭和風ですが(笑)
プロ=仕事でお金を得る人
なので、目標金額によってやり方が全然変わるんです。
それを踏まえて、考えてみます。
① 月10万円
「月〇〇」というのは、書籍の場合は分かり辛いので、「年間100万円」だとします。
税金で20%引かれるので、非課税所得を考えると、この辺りが現実的に「副業」として狙う範囲です。
「副業」前提で話しをします。
(その前に本心を述べると、この収入が欲しいなら株をした方が楽で早くて確実です)
「年間100万円ライン」は、人によっては簡単で、人によっては激難易度です。
高校生がコンビニでバイトをすれば稼げる額ですが、書籍で達成できる人は人口の1割を切るはずです。
「稼ぐ」の感覚を忘れてしまうから。
バイトだろうがなんだろうが、仕事って嫌なものです。嫌な事は誰もやらないから、代りに報酬を得る事で仕方なくやっているのが、仕事です。
仕事が好きな人間なんか居ません。
「小説だけは、嫌な事をしなくても稼げる」
はずが無いです。
でも逆に、嫌な事さえやる事ができるなら、月10万は一日5~6時間あれば可能だと思います。
物書きにとって、最も嫌な事はなんですか?
好きな事を書けない、ですよね?
嫌な事をやった人は、収入を得られます。
やり方は、前にも書きました。
流行っているものを片っ端からパクって、全てのWEBサイトへ投稿する。(その前後に、ツイッターやインスタで発信)
調べてみましたが、この方法は定石みたいですね。
でしょうね。
私も今、これについて実験中なので数字が出たらお知らせします。
この方法は「書籍化」により収益を得る方法になります。
が、
「ビッグになる書籍化」
ではありません。
「毎年数百、数千生まれる書籍化の中で、とりあえず小銭稼ぎする」
やり方です。
捨て駒OK!
でも印税はちゃんと払ってね!
原稿料もね!
その中から、偶然のヒットが出れば大儲け! って感じなので、戦略としては最もベタで、最も手堅い戦略です。
そうして得た小銭で、「好きな事を書いた自費出版すればいいんじゃない?」という、合理的な考え方です。
腐っても書籍化ですので、その度に認知も増えているはずです。
努力、という意味合いでは、これが最も努力している方法論です。
何より、結果に直結しやすいので、努力の甲斐がある方法でもあります。
経済のセオリーにも沿っています。
無名の素人が、いきなり市場なんか作れません。小さな店舗でコツコツと流行を追う……。現代にも続く、根源的な商売の方法です。
月10万を狙うのならば、これがオススメです。
〇月10万 その2
もう一つあります。
それが、WEBサイトでの有料化。
これ、けっこうオススメです。
WEBサイトのマネタイズも二種類あって、
・投げ銭タイプ
・有料化タイプ
とあります。
エブリスタは有料化タイプですね。
投げ銭タイプは、想定利益がよめないのでオススメできない……というか、制約条件(どうなったら効率が上がるか)が分からないので解説できません。ほぼ運じゃないかって思ってます。(つまり、安定しない)
逆に、有料化はある程度読めます。
定番の計算方法でざっくり述べます。
フォローの10分の1~2が購買層です。
で、これは一度では測れません。
でも、一回出せば大体の原因遡及もできます。
「価格設定」が悪いのか?
「作品の質」が悪いのか?
「広告力」が悪いのか?
詳細は長くなるので述べませんが、この三つは如実に顕れると思います。
「無料」と「有料」に、どのような違いがあるのかを知るには、とても良い経験になるはずです。
特に、売れる売れないの現実的な数値を見せつけられると、考え方が大きく変わります。
取得できる経験値も高いので、本来は積極的に使うべきなのです。
☆★☆ ここから重要 ☆★☆
でも、これって抵抗ありますよね?
「今まで無料だったのに、いきなり有料にする」のは、裏切りなんじゃないか?
って。
だから、ほとんどの人が有料化はしていないです。
そこ。
そこが、考え方です。
「書籍化」の話に一度戻ります。
「書籍化」が必要な理由は、広告能力とバックボーンが貴方に不足しているからです。
そこを他者に頼る必要があるから、業務提携先が必要なのです。
逆に、「広告能力」と「バックボーン(実績)」さえあれば、他者は必要ないです。
他者を利用している以上、利益還元率は最悪です。
1億円売っても、80%が他者に取られます。それでも2000万円貰えますが、税金引かれて1000万円です。
額がデカイと分かり辛いですね。
100万円売って、16万円しか得られない。
500円の単行本で100万円売るには、最低2000部です。
この難易度、めっちゃ高いですよ。
これを突破して、16万円しかもらえない……。
まぁ、小説はまだ作家の費用が「時間」だけなので成立しますが、普通の会社なら大借金の末に自己破産間違いなしです。
というか、コンテストを通して、その後うだうだと編集さんとやり合う時間を時給計算すると、コンビニの方が確実に稼げます。
人を頼ると、儲けが限りなく薄くなります。
でも……。
よくよく考えると、小説とか、一人でパソコン打っているだけですよね?
☆★☆ ここから最重要 ☆★☆
リスクは、ゼロ。
失敗しても、損するのは、電気代とパソコン損料と時間くらい。(あとメンタル)
問題は、考え方だけ。
例えばです。
この記事を書くにあたり、名指しちゃいますが、りふるさんとこの話をしていました。
りふるさんもここが懸念だったようです。
気持ちは重々分かります。
「いきなり有料」
が、危惧点かと思います。
でも、全部のシリーズを有料化する必要は無いんです。
3年も続けたシリーズがあって、根強く読んでくれるファンがいるのですから、一作「特別編」で書いて有料化してみるのもありだと思います。
これを、お金を出してまで読んでくれた方と話し合える場所を作る、とかの特典を付けてみては如何でしょうか?(限定コミュで)
どちらも、エブリスタでは可能ですよね。
そこで、りふるさんが購入者に全身全霊のお礼と感想を述べる(に、なりますよね、りふるさんなら)とすると、それって長年読んでくれた方には嬉しいイベントだと思います。
りふるさんも話したい事は多くあるはずなんです。
りふるさんもお金を取る以上、今まで以上の全力を出すはすなんです。(また、この経験がより一層作者を伸ばすはずです)
これ、誰が損してます?
誰も損してないですよね?
本当のファンなら、こういうイベントは嬉しいでしょうし、作者も嬉しいはずです。
まぁ、10万字で一万円とかなら「え?」ってなりますが、300円程度なら私なら買いますよ。
500万字も毎日更新してくれた人に、それくらいの感謝をする人は必ずいるはずです。
っていう、勝算があったので、私は提案しました。
書籍化と違い、誰かに借金される事もなく、ノーリスクで開催できるマネタイズです。
(不平不満とかのクレームリスクはありますが、それはマネタイズする以上は永遠に続きます)
結局は、これをやる勇気と考え方です。
自身が努力した分は、どこかでペイできる場所を設けるのが、独立心のある立派な考え方だと思います。
んん。
良い感じに書ききったので、続きはまたにします。
まだ①しか話してないし(笑)
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