明治26年の開校~目黒川女学館シリーズ

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24目黒川の桜 満開の桜。 様々な桜の風景と行きかう人々をモンタージュで。 印象的で華やかな音楽入ってー。 ここでは音楽のみで、SEやセリフなど一切入れない。 目黒川の桜道を歩く学館舎生徒たち。 れいか・夏輝。 松濤宮・みやびなど。 25学館舎・内部 プリシラが生徒を前に話をしている。 みやびも傍らで聞いている。 生徒が大きな声で笑っている。 みやび「まあ、そのルーシーというお友達が、グラント先生に、ぶどうジュースと間違って、ワインを飲ませて酔っぱらってしまったと」 プリシラ「おかげで私の母はカンカンに怒ってしまい、ルーシーは、グラント家を出入り禁止にされてしまいました」 れいか「(夏輝と隣り合わせで座っていて)では、腹心の友を失ってしまうことになるではありませんか?」 プリシラ「私もそうなると思っていましたが、それから間もなく、私が病気になったとき、ルーシーが機転を利かして助けてくれましたので、さすがの私の母もルーシーを許してくれました」 みやび「それはよろしゅうございました」 れいかも聞いているが、ふと窓の方を見る。 外で咲苗が聞いているのが見える。 みやびも外を見る。 26同・講舎の外 咲苗がいる。 みやびが出てきて。 みやび「咲苗ちゃん。塾に入りたいの?」 咲苗、顔を伏せる。 みやび「もし、そうなら、先生がれいかちゃんに頼んであげるけど」 咲苗、顔を上げようとしない。
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