夕立グラデーション

1/7
前へ
/7ページ
次へ
 見上げるほど大きな扉が、ガッタンと音を立てて開かれる。その隙間から競うように差し込む陽光はまるで天使の梯子で、僕はその先を、直視出来なかった。  6月の花嫁。僕は一生、「今日」を忘れない。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加