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それからタコやイワシの群れ、大きな水槽で悠々と泳ぐ魚たちを見て回った。
うわっ、ここは何?
黒い幕に覆われたブースがあった。
頭上の看板にはクラゲの文字が─
「あ! あの─
ここ見たいんだけど……
いーい?」
おずおずと聞くと、一緒に見ようと言ってくれた。
中に入ると丸い水槽がたくさんあっていろんな種類のクラゲが泳いでいた。
それはとてもキレイで一瞬にして引き込まれた。形も色も大きさも違うクラゲに目が離せなくなってしまった。
何時間でも何日でも見ていられる。
ずっとここにいたい。
だから空稀に呼ばれていたのも、すぐ側にいたのも気付くことが出来なかった。
「そんなに面白い?このクラゲ」
「うわっ
あぁ〜〜 びっくりしたぁ……」
「ごめん、ごめん。
さっきから声掛けてたのに、全然気づかないからさ。
楽しい? ここのブース」
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