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あぁ 暇だ~
「ちょっと、 碧桜!
毎週毎週家でゴロゴロしてないで、少しは出掛ける用事とかないわけ?」
リビングのソファーで横になっている私を見て、お母さんが残念そうに聞いてくる。
私だって好きで家にいる訳じゃない!出来ることなら『デートしてくる〜』ってなことを言ってみたいわよ!
だけど現実は… 彼氏なしの18歳。
そして悲しいことに今まで一度も付き合うチャンスに巡り会えなかった。
ブ―ッ、ブ―ッ、ブ―ッ……
マナーモードの携帯が振動させながら着信を知らせる。開くと親友の千佳からだった。
すぐに画面をスライドさせ、電話に出た。
「どしたの~? 」
「あ 碧桜! 今どこ? 家? 今ヒマ?
もしヒマならさ、遊びに行かない?」
千佳には珍しく矢継ぎ早の質問に、
「家にいるよ。 それにヒマだから別にいいけど……?」
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