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第十四話 情報収集編 その4
プロラクチン。プロラクチンは乳腺を発達させるホルモンで本来、妊娠すると赤ちゃんにおっぱいを与えるために大量に産生されるホルモンである。
このプロラクチンが過剰発生する病がプロラクチノーマと呼ばれ、一般的には不妊の原因の一つとして知られている病気だ。体のホルモンバランスは妊娠しているのと同じ状況となり、生理(月経)が止まったり、乳汁漏出が生じる症状が出る。
「此処までは良い。知っている」
だが…どうしてこの世界では男性の賢者タイムの原因がプロラクチンの大量分泌である事が知られていないのであろうか。
転送前のプロラクチンの研究の歴史は古く、1928年にはウサギの下垂体前葉には母乳分泌を促す物質があるとしてその存在が報告されている。ホルモンという語の提唱につながったセクレチンの発見が1902年であるから、研究の歴史上、比較的初期に見つかったホルモンの一つと言える。そして、一世紀近くの間研究がなされ、人類は相当理解を深めているはずなんだが…
「女性に分泌される云々と不妊症への研究は凄まじく行われているが、男性についてのデータが皆無だと!?はぁ?じゃあ、この世界の男達は射精後どうなっているんだ?」
調べた結果、ヒメペディア先生によると精死病のウイルスの原因により急速に嗜眠状態となる場合が多いらしい。人によっては重症度が増し、昏睡状態に陥ったり、逆に、軽度の睡魔に襲われるだけで何とも無い人もおり個人差は激しいものの全員が睡魔に襲われるそうだ。
聞きなれない言葉が出たので調べてみると、嗜眠は、覚醒レベルが若干低下した状態または精神がやや不鮮明になった状態で、自分の周囲の状況をあまり認識できず、思考が遅くなるらしい。
昏睡は、完全に無反応で、痛みを引き起こすものから腕や脚を避けるといった意図的な反応すら無い逝っちゃった系のヤバい状態だ。関連検索ワードに、『男性 死んだ 勘違い』とか出てくるくらい区別が付きにくいらしい。また、『男性 昏睡 そのまま死亡』とかも有ったので、射精後の反動レベルが高い人は比較的、腹上死の確率が高いみたいだ。
因みに、賢者タイムや罪悪感、俺は何してんだろう感や敏感になって痛い等の情報は一切記載されていなかった。でもまぁ、昏睡からの死亡ルートが近い訳では無いから、SEXが死と隣り合わせの他の男達に比べると全然マシな部類とは言えるか…
「なんだろう。臨んだ結果ではなかったけど、改めて自己を見ると現状がマシであると気付き不完全燃焼するこの心境は」
仮に【能力】によってプロラクチンの分泌を制限しても良いんだが、そうした場合、異常性欲でいずれは性欲に呑まれて身を滅ぼしそうなんだよなぁ。あくまでも、健康で文化的な最低限度の生活は送りたい。とは言え、ホルモン操作とかが出来るなら結構魅力的なんだよなぁ。体調不良を治すどころか、酒を飲んだ時にはコルチゾールを出して二日酔い予防をしたり、感情的になった時にノンアドレナリンを分泌させれたらいい。
「あっ…でもなぁセロトニン・ドーパミン・オキシトシン等の幸せホルモン出しまくる誘惑に勝てるかだよな」
でも、それじゃあヤク漬けと大差無い気がするんだよね。つか、考えていくうちに最初の問題からドンドン遠ざかっていってるし。
要は、イッてから再装填するまでの間はお掃除フェラをして貰う様に教えれば良いだけなんだよね。
「っても、絶対興奮してる時の女性は言う事聞かずに押し倒して襲って来るし……教える…教える……そうか。エッチマナーを教える、SEXの礼儀作法教育…か。所謂、エロ漫画的には調教ってやつじゃねぇの?」
取り敢えず、そういう系の…でも、あまり鬼畜系では無い能力を取得するか。
そう決めて二週間程が経った。
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【名前】:姫小路 暁斗
【性別】:男
【年齢】:15
【職業】:社長(職業ボーナス 高級車乗車時魅力UP)
【レベル】:62(経験回数)
【魅力】:124
【精液系能力】:唾液媚薬(大)・精液媚薬(大)・精液製造量UP(中)・精液製造速度UP(中)・精液放出量UP(中)・精液品質UP(大)
【チンポ系能力】:巨根(極)・クリティカル率UP(中)・持続力UP(中)・再装時間短縮(中)
【スキル系能力】:スキル説明(極)・スキル合成(極)・スキル分解(中)・スキル強化(極)・魅了(中)
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先ず俺は情報を優先した。スキル説明を最大限まで上げた。智は力なり。
ランクは、微から始まり、小・中・大・特・極まであるみたいだ。微では字面を読めばわかる程度しか情報が手に入らないが、中らへんから詳細な情報が分かり、極になればそこから合成・分解をして手に入る派生及び上位能力や、能力向上の為の倍加能力が分かったりする。
例えば、巨根(微)は長さ・太さ・硬さが(極)になった時に合成したら手に入る完全上位互換能力である。
合成前の、長さ(微)では元の2%程伸び、ランクが上がるごとに2%のボーナスを貰って長さ(極)で12%まで伸びた。
巨根になって以降は、各合成元のボーナス割合が、(微)では10%と落ちたものの、(小)で15%、(中)で25%、(大)で50%、(特)で75%、(極)で100%と、最終結果を見比べると圧倒的にボーナス値が高く、スキル合成の大切さや、上位能力の格の違いが実感出来た。
やはり、派生・上位・倍加能力が明確に分かる様にスキル説明を極めたのは正解だったと思う。
お蔭で、30センチ近くの巨砲でママを簡単にアヘアへさせれるようになったぜ。どれくらい大きいかと言うと、へそより上まで余裕で届くし、ママの顔の2倍近くある。
だが、俺の進化は終わらない。寧ろ、これからが本番だ。
媚薬効果が(大)にまで成長した精液の放出量は(中)up。これが地味にスゴイ。ただでさえ、媚薬効果が強化付与されているのにそれが25%も増量されるという事だ。
実に1mlにすら満たない量ではあるものの、薬物として捉えればその増量分の効果は分かって頂けるであろう。
更に魅了だ。これは魅了された相手は社会通念上問題が無い範囲のお願いであれば比較的聞いてくれるようになるスキルである!!!
……うん、俺が思ったのとなんか若干違う希ガス。ってか、ママはあんまり賢者タイム後に腰振りするの止めてくれないし。多少は改善されたと思うけど、いずれは本格的な調教系スキルを取得するべきなのかも知れないな。これに関してはちょっと失敗した。派生・強化すれば強くなる事を祈ろう。
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