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「ええと……、あっ!今度の日曜は教会でイベントがあって、幼馴染のケビンの手伝いを……」
意識が戻る前のクローディアはその誘いを秒で断ってたのよね。
っていうか奉仕活動?なにそれ美味しいの?な超ワガママな成金お嬢様を何故誘ったんだろう?
「ケビン……」
笑顔を痙攣らせながら断る理由をグルグルと考えていると、伯爵の方からバキッと何かが壊れる音がした。
「あ、すまない。君のバレッタが壊れてしまった」
伯爵が硬く握っていた手のひらを広げるとヒビの入ったクローディアの私物のバレッタがそこにあった。
「お気になさらず!安物なのでっ」
私はバレッタを回収するとソファーを立ち上がった。
「姪のプレゼントを買うついでに、君のバレッタも新調しよう。私が壊してしまったから、私が買ってやろう」
「ええと、お気持ちだけで充分です。本当に大丈夫ですから!」
「迷惑か……?」
そんな捨てられた子犬のような顔やめて……。
第3話
ーー日曜日。
賑やかな街の中にある貴族や中産階級の若い娘たちに人気のある宝飾店に、私は伯爵様と2人でやって来た。
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