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ちょっぴり官能的なドキドキする夜の話、街で行われる平民たちのお祭りにお忍びで出掛けたり。
ところが徐々に暗雲が立ち込める。
偶然オスワルド伯爵の前妻クローディアの兄と出逢ったガーベラは彼の黒い噂を耳にする。
それでもオスワルド伯爵を信じたガーベラであったが、なんとなく入った地下牢で、裸のまま氷漬けにされた前妻クローディアの死体を見つける。
恐怖のあまり逃げようとした彼女を後ろに立っていたオスワルド伯爵は無表情のまま地下牢に閉じ込めた。
後半は怒涛の鬱展開。
何ヶ月も続く監禁生活、起伏が激しく精神不安定気味な彼による怒り狂った痛々しい拷問、かと思えば彼が優しく愛を囁き許しを乞う甘い時間。
1人で伯爵家周辺を調査していたクローディアの兄が地下牢に閉じ込められたヒロインを助け出そうとするが、オスワルド伯爵に殺されてしまう。
やがてエンディング。
既に心が死んだ廃人と化したヒロインに寄り添うヒーロー。
太陽の光も届かない地下牢で延々と愛を述べているオスワルド伯爵。
壊れたヒロインはヒーローに愛の言葉を捧げた。
そしてハッピーエンドみたいな締め括り。
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