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「ねえ、君さぼり?」
誰かに声をかけられた。
見ると、病院の窓からこちらに顔を出している小柄な少女がいる。
「誰だてめえ」
「私?私は…しろ。君は棗でしょ?」
「…うるせえ…消えろ」
そう言って棗は炎を少し出し脅した。
すると少女は案の定顔を引っ込める。
それを見て安心した棗はまた眠る…
「おはよ」
「は!?」
いつの間にか隣にしろが座っている。
と思うと足を枝にかけ逆さになりぶら下がりながら揺れている。
「お前…病人なら大人しくしてろよ」
「病人っていうか、検査なの今日は」
「どっちにしろだよ」
「まあまあ、細かいことは気にせずに…
え?寝ちゃうの?…少し話そーよ!ね?」
「うるせえ…眠いんだよ」
「そう言わずにさー?」
そう言いながら少女は少し笑った。
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