出会い①

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「ねえ、君さぼり?」 誰かに声をかけられた。 見ると、病院の窓からこちらに顔を出している小柄な少女がいる。 「誰だてめえ」 「私?私は…しろ。君は棗でしょ?」 「…うるせえ…消えろ」 そう言って棗は炎を少し出し脅した。 すると少女は案の定顔を引っ込める。 それを見て安心した棗はまた眠る… 「おはよ」 「は!?」 いつの間にか隣にしろが座っている。 と思うと足を枝にかけ逆さになりぶら下がりながら揺れている。 「お前…病人なら大人しくしてろよ」 「病人っていうか、検査なの今日は」 「どっちにしろだよ」 「まあまあ、細かいことは気にせずに… え?寝ちゃうの?…少し話そーよ!ね?」 「うるせえ…眠いんだよ」 「そう言わずにさー?」  そう言いながら少女は少し笑った。  
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