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恐る恐る見上げた横顔は、けど失望してる風ではなく、怒ってるのか?
と言えばそうでもない。
俺を見る柔らかい目元は変わらなくて、
「拒まれても攻めていくし、二人の関係を諦めることもしない。
失われた記憶は必ず取り返す。
たとえ取り返せなくてももう一度、汰士に
『俺には柏木さんしかいない』と言わせてみせるからそのつもりで」
メンタル強、、、。
「あ、、、はい。
よ、よろしくお願いします」
そう。
この自信たっぷりの強さがタイプと言えば間違いなくドタイプだから、
皆の言う通り確かに俺たちはそういう関係だったのかも知れない。
そしてあの日の落雷で何故か柏木さんに対する想いだけが記憶から落ちた。
でも ─── 本当に、
何でそこだけなんだろ。
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