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コンコンと調子の良いリズムのノック音が響く。
「どうぞ」
時計は9時を指していた。
いつもこの時間になるとかわいい来訪者がやって来る。
「お待たせしました、アリスです。今日も元気にお客様のコリをほぐしていきたいと思います」
青い色のドレスを来た銀髪の少女の、澄んだ美しい声が元気に響いた。
彼女曰く、元気な声で幸運を呼び込んでいるそうだ。
でも確かに彼女と知り合って以来、頑張ろうという気持ちが沸いてくる上、体の調もよくなりいいこと尽くめだ。
本当に幸運を呼び込んでくれている気がする。
「今日はいつもより元気な気がするけどどうしたんだ?」
「お!よく気がついてくれましたね~、実は珍品を二つも入手することができたのです!」
そういって彼女は手に持ったバスケットから、二本のボトルとポッドをとりだした。
「一体なにを持ってきたんだ?」
「フフン、これはあなたの体を癒すスペシャルなアイテムだよー! ジャジャーン、お茶とアロマオイルです」
「うお、おおおう」
正直彼女の謎のテンションの高さについていけていない。
完全に生返事だ。
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