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「兄ちゃんよう…こんなくだらない夢なんか見て、なーにが楽しいんだ?」
この人はいったい、何が言たいのだろう…
「おいこら聞こえてんだろ!無視すんなっ!」
こわっ……楽しい夢を見たくても、そう簡単には見れないものなのですよ…
「なるほどな。兄ちゃんは、寝る前にツラい事ばっ考えてたんだろ?だーから、こんな暗ーい夢になるんだ」
そう言われても…
「おいおい、そんな辛気臭い顔ばっかしてっとアイツらがこっちに来ちまうぜ?…ほら、後ろを見てみ!」
後ろ?
言われるがまま、後ろを振り向く…ふぁっ!?
「な?兄ちゃんが沢山いるだろ?」
丘の上から、下を向いている大量の自分自身がこちらに向かって来ているのだが…
暗雲の中から次々に現れ…って、ホラー映画かよ…
悪夢だなこれ…
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