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教授と知り合ってすっかり意気投合したルートブリッジは、その事件に行き詰まりを感じて、教授に何気なく捜査の愚痴をこぼしていたところ、教授は簡単な質問をいくつか尋ねただけで事件の真相を言い当ててしまったのだ。
以来、もともと体力仕事には自信のあったルートブリッジだが、教授がいくつかの不可解な事件を解決に導いてくれるたび、自分の弱点を補って余りあるこの教授の奇妙な能力にすっかり惚れ込んでしまった。
頭脳担当のチャーウィン教授と、主に行動捜査担当の自分は数年来の名コンビだとルートブリッジ自身は自負しているが、教授は教授でまた別のとらえ方をしているに違いない。
その後、なんの因果かチャーウィン教授が校舎間異動した同じネオヤードの街へ転勤になるとは、もう教授の知恵を存分に拝借しなさいという天啓に相違ない。
ネオヤード衛士所の衛士長に着任したルートブリッジはそう信じて疑わなかった。
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