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僕が発言して、宮本さんは僕の方に視線を刺してきた。
「佐久間、あんた...」
さらに僕の方に顔を寄せる。
自分の席に座っている僕は身動きが取れない。
なんだよ、そんなに僕をみるな。
「あんたこそ、女装映えするじゃん!!!」
「はあ!!??」
明るいチューリップのような声と表情に相対し、どん底のような低い声と歪んだ顔が並ぶ。
「たしかに、佐久間くんって、結構中性的だよね?」
「肌白いし、まつ毛もふさふさよね?」
「眉毛を整えれば、可愛くなるんじゃない?」
後ろで女子たちがまたざわめき始めた。
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