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「宮本さん、こんなにしてくれてありがとう」
僕は宮本さんのこと苦手だった。
でも今日初めてまともに話して、彼女の印象が変わった。
僕はもっとこれから人と話さないといけない。
「あたしがメイク好きなだけ」
彼女はメイク落としシートで僕の顔をゆっくりと拭く。
彼女の顔が近い。
宮本さんの香りと甘い香水が交差する。
僕はどこを見たらいいか分からず、視線が勝手に泳ぐ。
「よし!」
気がつく頃には顔はさっぱりし、宮本さんの顔も離れていた。
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