ぼくの朝日

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朝6時に起き、ベランダにでる。

ほのかに感じたタバコの匂いで、兄さんはもうベランダにいないことがわかった。

僕はいつも通り、植物たちに水をやる。

そう、今日もいつも通りに学校に行く。

「暁美先生、おはようございます」

「あ、さ、佐久間。...おはよう」

玄関と同じ階にある職員室の前の廊下に兄さんがいる。

玄関に来たら、逆方向の階段を生徒たちは登るが、僕は兄さんを見つけ、職員室に戻る前に声をかけた。

久しぶりに兄さんを正面できた気がする。
今、この空間には僕と兄さんしかいない。

少し気まずそうな兄さんに窓から来た生暖かい風が僕に近づけと言うように後ろを押す。