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気まずそうな兄さんを見て、僕はさらに堂々とした。 今までのように、おはようと言って、少し微笑んで。 「あー、なんかいいことあったの?佐久間クン」 挨拶以外の会話のない空気に兄さんが新しい会話を指す。 「どうして、ですか?」 「なんだかうれしそうにみえたから」 うん、嬉しいよ。 兄さんがまた僕の目の前にいて。 「さーーくま!!!」 大きな声とともに、僕の後頭部に衝撃が走った。 「うぎゃ!!!」 「キャハハ!うぎゃ!ってなに!キモー!!」 頭を支えて声の主を見ると、そこには宮本さんがいた。
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