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おばさんの家にお邪魔することになって、兄さんと出会った。 「おう、今日から俺が藍九郎のお兄ちゃんだぞ!」 「うん!お兄ちゃん!」 兄さんの家族は、おばさんとおじさんと兄さんの3人で暮らし。 お姉さんがひとりいるが、就職すると同時に一人暮らしを始めている。 おばさんもおじさんも兄さんも、幼い僕を可愛がってくれていた。 特に仲が良かったのは兄さんだった。 兄さんは22歳で大学3年。 去年僕たちが引っ越してくる前にオーストラリアに1年間留学して、1年留年した。 帰ってきたばかりの兄さんはバイトもしていなかったため、家にいる時間が多く、いつも遊んでくれた。 兄さんは子供好きで学校の先生を目指していて、家にいる時は常に僕に構ってくれていた。
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