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1ヶ月後、お父さんが迎えにきてくれた。 「ごめん、藍九郎。お父さんを許してくれ。ごめん」 お父さんは泣きながら、僕を抱っこした。 「うん、お父さん」 久しぶりにみたお父さんは少し痩せていた。 1ヶ月間一度もお父さんと会っていたわけじゃない。 僕が隣のお世話になって、僕のおばあちゃんがお父さんのお世話をしてたらしい。 僕の着替えや生活費はおばあちゃんを通して暁美家のおばさん渡していた。 もちろん、僕もおばあちゃんに何度か会ってた。 葬式の当日にお父さんに会ってずっと手をつないでいたが、あまり話さなかった。
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