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兄さんとはまるっきり会えなくなったわけじゃない。 週に一度は遊んでくれた。 夏休みはお父さんと一緒に暁美家とバーベキューをしたり、兄さんと花火大会に行ったり。せれなちゃん家族と兄さんと海に行ったり。 秋になれば、紅葉狩りをしたり、せれなちゃんとせれなちゃんのお兄ちゃんと仮装してお菓子をもらいに行ったり。 冬休みは雪が降ればいっしょ雪かきをして、そのあとは温泉に連れてってもらったな。 兄さんとお風呂に入ったのは久しぶりで、兄さんの裸をまじまじとみた。 「どこみてんのよ、藍」 「お兄ちゃんのおちんちんおおきい」 「藍のちんこはちいちゃいでちゅね〜」 「お兄ちゃんと同じくらいの大きさにすぐになるよ!」 からかわれてムキになり、お湯を手でかけた。 「こいつ!やったなー!うりゃあ!!!」 兄さんは僕の全身を大きな手でくすぐり、温泉でじゃれあう。ふいに僕のちんこにふれて気持ちよかった。 この頃、兄さんに体を触られて嬉しく感じたのは、10歳のときだった。
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