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「うあああああ!!!!ううう!!!びゃあああん!!おにいちゃあああん!!!!」 大声で思いっきり泣いた。 その声で驚いた親たちと兄さんは僕らに駆け寄る。 「藍九郎、どうしたどうした!」 「お、おとうさああん!!!おにいちゃ、ん、はなれるの、やだあああ!!!」 涙と鼻水が滝のように流れる。 「藍九郎、寂しいのはわかるけど、氷菓くんに一生会えないわけじゃないだぞ?」 「おにいちゃん、だいすきなの!!!だからいやなのー!うわあああん!!!」 親たちは励ましに言葉を僕にかけるが、僕の耳には入ってこない。
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