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「本当よ!しかも3月にうちに戻ってくるのよ!」
全身が痺れて、僕はまた布巾と一緒に落とした。
「きゃー!藍九郎ちゃん!大丈夫!!??」
「あ、うん、えっと、、う、うん!!!」
「藍九郎ちゃん、受験勉強でつかれているのよ!今日はお手伝いしないで、ごはんできるまでゆっくりしてなさい!」
僕は疲れている。
それだけじゃない。
じわじわと身体が熱くなり、汗が出てくる。
「藍九郎ちゃん、顔が赤くなってる!!!どうしましょう!!」
おばさんが慌て出して、僕をソファまで連れてって寝かしてくれた。
「風邪薬錠剤でいいかしら?すぐお白湯用意するから横になってて」
「おばさん、僕は大丈夫だよ、気にしないで、ただ…」
「どうしたの?藍九郎ちゃん」
「驚いたんだ、兄さんが、帰ってくるって。ただそれだけなんだ」
ただそれだけだ。
僕は嬉しさのあまり、舞い上がって、緊張して。
今でも信じられない。
今は夢なのかもしれない。
嬉しくて、涙が出てきた。
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