resumption

8/12
前へ
/117ページ
次へ
おばさんとおじさんには申し訳ないが、兄さんがこのマンションを出て行った4年前から、僕は離婚してほしいといつも思い、願い、祈っていた。 ついに祈願した。 離婚した原因は流石に聞けなかったし、おばさんが少し落ち込んでいるのに、これ以上嬉しい顔もできない。 「おばさん、僕、兄さんの行く学校ちょっ調べてみて、よかったら受けてみる」 「それはいいわね!偏差値少し高いけど、藍九郎ちゃんなら大丈夫」 僕の気持ちは固まった。 絶対に兄さんの高校に絶対入学したい。 「まだ決まってないんだけど、海老名の高校を受けることにしたら兄さんに内緒にしたいんだ」 「サプライズね!いいじゃない!氷菓喜ぶわよ」 僕のサプライズにおばさんが協力してくれて助かった。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加