ぼくの朝日

everyday morning

7時50分に家を出て、エレベーターに乗る。

「藍九郎くん、僕も乗るよ」

エレベーターの閉ボタンを押そうとしたが、すぐに開ボタンを押して、中年の男性がエレベーターに乗ってきた。

「せれなちゃんのお父さん、おはようございます」
「うん、おはよう」

このおじさんは同じ階に住む水無瀬さん。

同じ階に住んでて、娘さんのせれなちゃんは僕と同い年で幼稚園から中学まで一緒だった。

彼女とは幼馴染みとして今も仲良くしてもらっている。