a long distance

2/19
前へ
/117ページ
次へ
よくよく考えたら、学校で担任でもない兄さんと話す機会はなかった。 さらに兄さんを見かけても多数の生徒又は先生と話していて、なかなか声をかけずらい。 告白したあの日、図書館で二人きりになったのは奇跡的だった。 僕もこの一週間、朝ベランダに行かず、学校を出る前に水やりを急いで終えるようにしていた。 気まずくなる前はよく目があって、アイコンタクトをしてくれてたな。 懐かしい。 その頃を遠い日に感じる。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加