a long distance

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お父さんはキッチンに向かい、せれなちゃんに出すお茶を用意しながら、これから参加する呑み会に持っていくおつまみを探している。 僕は急いでトイレを簡単に清掃し、いつも上がっている便座を下げた。そして、薄いブランケットをさがしてリビングに持って行った。 トイレもふくめて常にきれいにしているが、女の子を家に上げるから、いつも以上に清潔さを意識しないと。 男2人で生活しているくらいせれなちゃんはわかっているが、上がった便座を下げるのは嫌がるだろう。 「せれなちゃん、ブランケットあるからね。あと、寒かったらエアコンつけるからいつでも言ってね」 「うん、ありがとう藍ちゃん」 紅茶の香りが漂い始めて、お父さんがリビングにティーセットを用意してくれた。
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