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お父さんは手提げ袋にチーズやサラミ、カットされていない長いバケット、缶ビールを詰め、片手に焼酎を持ち、準備を終わらせた。
「じゃあちょっとお邪魔してくるね!藍九朗、せれなちゃんとなかよくね!」
そう言ってお父さんは呑み会に向かっていった。
僕とせれなちゃんの二人きり。
せれなちゃんと二人きりになったのは中学生以来だった。
中学の時、クラスは違っていたが、下校時刻に玄関で会えばよく二人で帰っていた。
よくカップルとみられていたが、僕らはただの幼馴染でお互い恋愛感情なんて芽生えなかった。
性別が違う、仲のいい友達で幼馴染というだけの関係だ。
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