everyday morning

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エントランスをでて、水無瀬さんと駅に向かう。 「藍九郎くん、いってらっしゃい」 「はい、水無瀬さんも」 水無瀬さんは都心方向へ、僕は神奈川方向に行くため、ホームで別れた。 満員電車に30分揺られ、学校に向かう。 神奈川の巴坂高校に、僕は入学して3週間がたった今、少なからずクラスメイトの名前と顔を覚え、少ないが友達もできた。 「佐久間、おっはよう!」 「うん、藤咲くんおはよう」 一番最初に友達になったのは、隣の席の藤咲春輝くんだ。 明るくて、よく喋る元気な子で、一緒にいて楽しい。 僕は話のが苦手だから、一方的に話してくれる藤咲くんにありがたい。 今日もホームルームが始まるまで、藤咲くんの口は止まらなかった。
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