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その日家に帰ると、いつものようにママが横になっていた。私は起こさないようにそっと動いた。ママが起きても、今日のことは黙っておこうと心に決めていた。
ママを心配させたくはない。
パパにももちろん、何も言わない。
きっとあいつのいってたことは全部嘘だ。
今日もきっとパパは私を抱きしめてくれる。
優しく抱きしめてくれる。
そんなパパが私を売るなんてありえない。
お金を稼いでもらっている点では苦労をかけている。
でも私はちゃんと家のお手伝いもしている。
悪い子じゃない。
パパが私を嫌うはずがない。
私はそう信じることにした。
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