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休憩室で休ませてもらい少し回復した私は、迎えにきてくれた葵さんに手を引かれ車まで行くと、後部座席に横になった。
「美子ちゃん、病院行く? てか待って今、真に連絡」
「あっ! それはっ……真さんには、言わないでください。お仕事中だし、心配かけたら申し訳ないので」
「いや、でも……」
トイレで嘔吐したあと貧血をおこして立てなくなった私は、店員さんから迎えを呼ぶように言われ、咄嗟に葵さんを頼ってしまった。
「ごめんなさい。葵さんだって忙しいのに。病院も大丈夫です。食べすぎちゃって」
「俺は構わないけど……」
ならとりあえず帰るよ?
と言われ、咄嗟に待ってと引き止めた。
「体調悪い?」
エンジンがかかり、流行りのメロウな歌が流れ出した。
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