タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から「破壊神」と怖れられています。

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「国を出るだと!? この恩知らずがっ」 「そうよ! あなたは黙って今まで通り、結界を維持してればいいのよ!」 「わたしはもう、聖女じゃありませんから」 そう言った瞬間、言い募っていた大神官や新たな聖女が青ざめた。その様子に、アガタを馬鹿にしていた面々が戸惑う。 今までなら残るよう言われたら、むしろありがたく思って頷いただろうが――前世の記憶が戻った今となっては、頷く理由も義理もない。もう故郷に両親はいないが、逆に心置きなくこの国を出ていける。
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