昼と夜の間で

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「じゃ、ここでサヨナラだ」 「いってらっしゃい。あんま無理はしないように」 「さて、集中すると食事も忘れるからなあ」  気になるセリフを吐いて、ニレは隣のレーンに移ってしまった。あっという間に引き離されてニレの姿が見えなくなる。 「……全く、さわがしいたらありゃしない」  なんか、目が冴えちゃったよ。そんな独り言も、なんだか虚しい。  一人になり、急に静かになってしまった。今から寝に行くので静かな方がちょうどいいのだが、さっきの話で興奮してしまった自分がいる。 「……仕方ない、ニレの世界のことでも考えていようかね」  いや、『ちきゅう』だったっけ。  思考を巡らすために目を閉じ、ゆっくりと横になる。  そして。 「まずは、どんな字にすることから、かな」  昼と夜の間で、カヒが言った。 ーー  完 ーー
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