[後]エピソード01

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再びのカンテラの灯り。 緑色でゆらゆらと左右に揺れる灯火は間違いなく、先程と同じ「進行」の意。 しかし、しかし。 「何かあのカンテラ、すごく高くないですか……?」 さみちゃんが首を傾げるのも当然、カンテラの灯火は、トンネル出口のアーチのほぼてっぺん辺りで揺れているのだ。高さにして3m程、とても人が掲げて届くものではない。 「まぁカンテラではないからね……」 「えぇっと、それってどういう………」 あまりにも訳の分からないスロの発言に流石に困惑するさみちゃん。 そしていよいよ出口まであと僅か、というところになると、不意に緑色灯火の左50cm程の所に赤色灯火が出現した。 「赤です!赤!」 「だからカンテラじゃないって言ってるでしょ」 停止信号かと思って慌てるさみちゃんと、全く動じないスロ。 果たして灯火の正体は………。
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