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俺と美代子で公園内のブツを拾い集めた。そんなにたくさんある訳ではないが、もし子どもたちに見つかったら大変だ。好奇心の強い男の子が拾って読むことだって考えられる。青少年の健全育成の妨げになる事は火を見るよりも明らかだ。
俺たちが公園内のブツを拾い終えベンチに座っていると子どもたちが集まって来た。良かった、この子たちが来る前に片付けられて。
「あれ〜、今日はないなあ」
「今日はここだと思ったのにな。違う公園探しにいこうぜ」
子どもたちは残念そうにそう言うと公園から去って行った。すでに子どもたちはこの小説の虜になってしまっているのだろうか。
少しすると小学校低学年くらいの女の子2人組がやって来た。
「今日は無いね」
「違う公園かな?」
「探しに行こう。喉乾いたしね」
「ジュースジュース〜」
こんな小さくていたいけな女の子がピストルの折り紙を探しているのか、何故だ? まだ官能小説を好んで読むような年齢ではないはずだ。読んでも漢字や知らない単語ばかりで面白くも何ともないだろう。
それと、ジュース?
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