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「美代子、聞き込みして来い」
「自分で行かないの?」
「ダメだろう、幼女趣味の怪しい青年に思われちまう」
「そりゃそうだ。ラジャー! 助手、美代子。行って参ります!」
美代子は俺に敬礼をしてから回れ右をし、女の子たちの方へ走って行った。
「ねえねえ、あなたたち〜」
女の子たちは訝しそうな目で美代子を見た。
「何か探してるの? もしかしてこれかな〜?」
美代子は折り紙のピストルを女の子たちに見せた。すると女の子たちの目つきが変わった。
「大人のくせに拾うの?」
「大人のくせにって。大人だから拾うのよ。そこら辺にゴミが落ちてたら片付けなくちゃいけないもん」
「そういう大人がいるから……チッ」
子どもが、いたいけな女の子が舌打ちをした! すでに青少年健全育成が歪められている。情けない。
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