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そんな話をしているとぞろぞろとビルの中からの町内会の役員たちが出てきた。そして箱バンの荷台のドアを開け、中からケージを出した。ケージの中にはギュウギュウに詰め込まれた猫たちが!
「あいつら本当に猫で取り引きする積もりだったのか!」
え? 真昼野先生、俺の話信じてなかったの? まあ、普通そうだろう。
中国人たちはトラックから大きめな発泡スチロールの箱を運び出した。そしてお互いの車へ運び込もうとしている時だった。
「はい手を止めて! 警察です。荷物を確認します」
制服姿の警察官が何人も車を囲んだ。ちゃんと来てくれたんだ。それもたくさん。これなら取り引きは止められる。
「ん? あの警察官たち、見た事がある。たまに家に来てた人たちだ」
「お父さんの仲間?」
「仲間も仲間。警察の射撃クラブのメンバーだ。親父は競技から退いて射撃のコーチをしていんだ。その時のメンバーだ」
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