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ならば今犯人たちを包囲しているのは射撃の名手たち。ピストルにも詳しい事だろう。これは心強い。
「お父さんが長年勤めてきて築き上げた人脈ですね」
「まあ警察は縦社会だ。元とは言えコーチに頼まれたら断れなかったんだろう」
「お父さんの人望ですよ」
「何が人望だ。家族からの人望は0だけどな」
そう言ってはいるが、真昼野譲二の顔は誇らしげにニヤついていた。
そして警察官たちが荷物を調べる。その先頭にはお巡りさんがいた。子どもたち相手に話をしたりジュースを注いだりしていた穏やかな顔ては無く、厳しくも頼りがいのある顔をしていた。
「何だこれは!?」
発泡スチロールのフタを開けたお巡りさんが叫んだ。
やはりピストルか!?
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