放課後スタート

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 「Foooooo! 本当にいたんだ! 感激だ!  あぁ、神様ありがとう。 生きてて良かった……グスン  逢魔がさん、イヤ逢魔が様! 握手してください!」  「えっあっ……ハイ」  あまりの感激で恐怖も何も吹っ飛んでた。  まるでアイドルの握手会のテンションに来た時のような嬉しさ。  ドーパミンが大量大量。    「ハァ……すいません……興奮しちゃって。 へへへ」  「い、いいんですよ。 アハハハハ……」  思いっきし引いちゃってるし。  悪いことしたなぁと反省はしてる。 でも後悔はしてない。  「ふぅ、これで悔いもないや。  さ、お待たせしました。 どうぞ連れてっていいですよ」  一方的に一しきり騒いだ後、満足した私は椅子に座った。  逢魔がさんの噂によると、呼び出した人はあの世の世界に行くことになる。  つまり私は今から連れていかれるのだ。  ……悔いは、無いかな。  「……えっ……何を連れて行くって?」  逢魔がさんが不思議そうな顔でこちらを見ている。  ……アレ? 連れていくんじゃないのかしら?  「何をって……私をですよ。 連れて行かないんですか?」  「は?……君を?……自分が?……何で?」  何だろう。 さっきから話がかみ合ってないような気がするな。  どうして?  「えっ、だって……呼び出した人を  あの世に連れていくんですよね? 逢魔がさんって」  「……連れて行くわけないでしょメンドクサイ」  「????????????????????」
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