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頭がハテナ祭りしてる私に、逢魔がさんが説明してくれた。
話をまとめると、
・逢魔がさんは特に人に危害を与えたりしない(趣味じゃないから)
・あの噂話は元々の話に変な設定がくっついて出来ていた
・逢魔がさんはあの世から来るワケではないし、
どちらにせよこちらからあの世に生きた人間が行くことは
ほとんどあり得ない
との事。
「成程……じゃぁ逢魔がさんはただの無害な幽霊だったワケですね」
「厳密に言うと違うけど……まぁいいやそれで」
いかにも面倒くさいと言いたげな顔で逢魔がさんが答える。
こう見ると地面から3㎝程浮いてる以外ほぼ人間となんら変わりない。
……ん? これはもしかしてもしかすると……
漫画とかでよくある(かもしれない)幽霊と友達になれるパターンでは?
「ウン……そういう事で逢魔がさん。 私と友達になってください」
「どういう事でそうなったの……イヤです友達なんてメンドクサイ」
「あなたに拒否権なんて与えません。 友達になってください」
「初対面だよね? そうだよね? なんでそんなに馴れ馴れしいの君?」
「拒否しないという事はOKという事でいいですねッ!」
「イヤだから自分はさっきから拒否をs」
「では、私は帰りますねっ! 明日も来ます!
問答無用で呼び出します!」
「えぇちょっと! 勝手に帰らn」
逢魔がさんが言い終わる前に教室から出た。
こうでもしないと友達になってくれなさそうだからね。
いやぁ、それにしても……明日からが楽しみだなぁ!
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