第1話 気付いたら俺は女子高生だった

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第1話 気付いたら俺は女子高生だった

202X年 国会議事堂 衆議院本会議場 「津田沼 平八郎君を第100代内閣総理大臣に任命します」 長らく一党独裁による、政治腐敗や政権の私物化、汚職、スキャンダルが耐えなかったため 先の衆議院選で万年野党だった我が民政党が過半数の議席を取り、憎き巨大政党 「民主自由党」 を過半数割れに追い込み悲願の政権交代を成し遂げることが出来た。 遂にこの日、党代表で創立者だった俺は、日本のトップになる内閣総理大臣へとなることが出来た。 「ありがとうございます」 歓声と拍手、カメラのフラッシュが飛び交う会議場で俺は笑みを浮かべながら軽く会釈をした。 そうだ、今日から俺はこの国で一番偉い人間になったのだ。 なんて素晴らしい日だ。今日の俺はトップアイドルのように輝いている、腐敗した前政権をひっくり返した俺ってやっぱすごくねえか? 俺は心の中で「俺は最強だ」 と何度も叫んでやった。だが今日は落ち着こう。みんなが俺を注目と期待を抱いてくれている。俺はこの社会で必要な人間なのだ。 次の日から俺の支持率は91%を誇った。 凄すぎるぜ。だって国民の殆どが俺に期待を抱いてくれているんだぜ。しかし、残りの9%の奴らは何だよ。俺の良さがわからない奴め。そいつ等にはいつか二重課税してやる 俺は期待と希望を背負い政権運営をするはずだった……
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