<終> 神様も感激だよ

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 はら、ひらり。  願いの書かれた紙が、出雲大社に届いた。そこに書かれていたのは少年の優しい願い。 「「いい子じゃ〜」」  大国主様に見張られながら仕事をしていた神々は、感激して滝のように涙を流した。 「やれやれ。少しは休暇を与えようかのう……」  一ヶ月後、無事に仕事を終えた神々は、念願の休暇を与えられた。休暇から戻った神々の働きがよくなった為、大国主様により働き方改革が行われ、神在月後の休暇は毎年恒例になった。  神々は、願いを叶えてくれた少年に感謝し、神在月がくるたびに思い出しては涙を流したという。  神々からの感謝を受けた少年の人生も、少しはマシになったとか、ならないとか。ぱんぽろぴんとんしゃん。 ◇完◇
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