<2> 神様もサボるよ

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<2> 神様もサボるよ

 ぽわんっ。  自室で宿題をしていた少年のもとに、新参の神が白い煙と共に現れた。 「おめでとうございます、キミの願いが叶いました!」 「はぁ!? なに!? 誰!?」 「俺は神だよ。元ね、元。今はキミに譲ったから」 「へ??」 「ほら、さっき『神になりたい!』ってお願いしたでしょう? それが叶ったんだよ、おめでとう。キミはもう神様さ!」 「え、え!?」  戸惑う少年をスルーして、新参の神は一方的に話を進めた。 「さて、神様? さっそくですが、こちらの仕分けをお願いしますね」  バラバラバラ――……!  願いの書かれた紙が、少年の部屋に次々と降り積もっていく。
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