<2> 神様もサボるよ

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 少年は口をあんぐり開けて、白い紙の山を眺めた。 「よかったね、キミは憧れの仕事ができるんだ! 喜んでくれていいんだよ? さあ、叶える願いはここに、ボツならこっち、来年に持ち越しは――」  突然現れ「キミは神だ」と言われたあげく、矢継ぎ早に仕事の説明をされて、少年は頭がおっつかなかった。 「ちょ、ちょっと! 急にそんなこと言われてもさ!」 「あん?」  新参の神がギロリと少年を睨んだ。  神の眼力には凄みがあり、少年をビビらせるには充分だった。 「仕事、やるよね?」 「や、やらせていただきます……」
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