<3> 神様も反省だよ

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<3> 神様も反省だよ

「なにをしとるかぁっ!」  怒声が少年の部屋を揺らし、煙を吹き飛ばした。  そこに現れたのは、顔を真っ赤にして、額に青筋を浮かべている大国主様だった。 「ひぃやぁっ!」 「お、大国主様……!」  少年は布団にくるまりガクガク震え、新参の神は冷や汗を流した。 「す、すみませんでしたぁ!」  新参の神は(ぬか)づいた。 「うむ? そちは新参の……」  額づいているのが、いつも真面目に働いていた新参の神だと気づき、大国主様は大目に見てあげることにした。 「ふぅむ……よいよい。(おもて)をあげよ。さて――」
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