11人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれ?あそこにいた人が消えたよ」
「何言ってんの、人が急に消えるわけ無いじゃない」
「ほんとだよ、嘘じゃないよ。この黒い箱を踏もうとした人が消えたんだよ、マジック?ドッキリ?どこかにテレビカメラが隠れてたりして!」
ベンチの横には黒い箱が転がっていた。
「なんだろ、この箱」
通りがかりの若者が手を伸ばした時、強い風が吹いた。黒い箱はカラカラと転がり、公園の片隅の雑草に引っかかり、隠れるように止まった。
最初のコメントを投稿しよう!