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「だがこれはゴミではない」  お巡りさんは確信を持って、けれども相変わらずつまらなそうに言った。 「持ち主が現れたら中身を見せてもらおう。もちろん任意だけどね」  書類を書き終えると「拾得物件預り書」を僕に渡しながらお巡りさんは続けた。 「持ち主が現れなかったら君が開けてくれるかい?」 「構わないです。でもどうやって?」 「箱を壊せば良いんだよ」
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