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「あーっ!!!
出て行ってくれ。」
こんな状況でも
自分がオメガだということに
未だ納得が出来ていない僕は
僅かに残る理性で
そう告げ、
彼の腕から逃れた。
「この並ならぬ量のフェロモン・・・
ヒートを起こしてるじゃないですか。
一人でなんて、
放っておけないですよ。」
「ヒート?こ・・・これが・・・発情期・・・
え?・・・そんな・・・
いや・・・大丈夫だって。」
「何言ってるんですか?
どうみても、そうじゃないですか。
それに、
このままだと、
服が濡れてしまいますよ。」
なんでもお見通しなのか。
さっきから
前の反応と同時に
後も濡れていて気持ち悪い。
男で、
前だけではなく後も
こんなになってしまうのは
オメガだけだ。
昨日のように酔っていたから覚えていないなんて
言い訳も通用しない。
どんなに否定しても
もう否定しきれない。
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