2番目で良かったのに…

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2番目で良かったのに…

復縁でき、結ばれ、幸せなはずのその彼の愚痴を聞くのは嫌いじゃなかった。 内心、彼女の味方をしてしまいそうな?その彼を知ってるからこそ共感してしまう感覚。それを素直に正直に答える私だからこそ、その彼は私に話していたのかもしれない。 2番手で良かった… 縁の下の力持ちみたいな… だって、私には忘れてはいけない…私の家庭があるのだから…手の届かないような素敵な人を好きになれた…たくさんの時間を共感した。これで良い…人との出会いとしては、かけがえの無い存在といえる。 だけど…本気で本当に…人として男として、大好きだった…大好きだと本人には言えない彼が、余計に好きだった…過去のダメでクズなとことか何でも正直に話してくれて、ちゃんと的確なアドバイスというか、私の気持ちも理解した上で聞きやすい意見とかもくれて、本当にもう他に誰も好きになりたくないほどに…最高の男だと思った。 だから…その彼が彼女と結婚した時、私は本当に辛かった…矛盾している。その彼が幸せであるのが、自分の幸せであったはずなのに…その彼の話す彼女の気持ちに投影して、共感するだけで良かったのに…これ以上、側にはいられないと…その彼も深く伝えないものの、私と同じように思っていたんだと思う。 好きな気持ちがありながら、友達として切り替えないといけないのは苦しくて…それでも隠して友達でいられるなら、気付かないフリをしてくれるなら、それだけで良かった…そう思ってた時に、若造の彼に出会った。人の出会いやタイミングとは分からないものだ…弱った女子ほど落としやすいものはない…だとしても、あんな若造に… まぁ、いいかっと…その大好きだった彼より素敵な人なんて現れるはずなんてないと…私は現実逃避がきっかけで恋に落ちてみた。その彼と違って、見た目も何も好みでは全く無い!ただの地味な若造を…人生が狂うほどに愛してしまうなんて考えもしなかったんだ。 世間で言えば、火遊び…たぶん向こうもそうだろうと思ってたし、それで良い…だって、私には平凡でも家庭がある。若い彼には、これからがある。そんなの初めから分かってたはずだったのに… 火遊びだと思ってたものは、消せない炎にも変わるとオバサンになって初めて知ってしまった…
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