突然の告白

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突然の告白

誰しも終わりがある 期限があると分かっていて 恋なんてしない 気付いたら恋していた 気付いたら始まっていた 本気だからこそ、好きになり恋に落ちて、止められなくて…止められるぐらいなら諦められるぐらいなら、はなから恋に落ちてなんてなかった…そんな事わかってても「好き」が止められなかったから恋に落ちてしまうのだろうか… それとも、そんなつもりじゃなかったのに始まった恋もあるのかもしれない… 「もうハタチになったんで、大人になったんで言うんですけど…俺、あなたが好きです。こんなん言っても…どーしようもないかもしれませんけど、伝えたくて…しない後悔よりする後悔って思ったんで、伝えたくて…」 ずっと本気で誰かに好きだなんて言われてなかった…だけど、相手はハタチそこらの若造で…バカにしてるのか?気の迷いか?と思った。 それでも悪い気はしない。誰だって、いくつになっても本気で好きだと青臭いぐらいの…初々しい「好き」が欲しくなる。 きっと彼は、そのうち目が覚める。そんな風に思い…こんなオバサンに恋してるなんておかしいと気付く日が、すぐに来るとその時の私は余裕を持って思っていた。 だって、私と彼は一回り以上も違う…私は既婚者で子供との方が彼と年が近い…こんな状況で何かしら始まるなんて、せめて遊びの関係ぐらいにしか考えられないじゃないか… それなのに、気持ちを伝えてからの彼は…清々しいほどに素直で正直に「好き」を表現しまくってきた…少しでも会える時間を作ろうと昼休みにコンビニで待ち合わせたり、仕事終わりに何時間も待っていたり…ただ一緒にコーヒーを飲みながら、タバコを互いに吸うだけの短い時間だけの為に… なんだか日々の生活からの逃げというのか?癒しだった…毎日、朝御飯を用意して支度して送り出したら、もちろん自分も準備して会社に向かい…バタバタとした日々。ありきたりなルーティーン…これが普通の生活だし、当たり前なのだと分かっていても…どこか、むなしかった。 これで良いのか?なんて思わなかった訳じゃない…でも、これが正解なんだって当たり前なのだと思ってやっていた。世間一般なら、普通の事だろう…家事をし、育児をし、仕事をし…だけど、そもそも何かしら崩れかけていたんだ。
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